「金持ち父さん 貧乏父さん」ロバート・キヨサキ
サラリーマンの思い描く「お金持ち」への道のりを3分で紹介
一言紹介
学校教育ではお金のために働かされる人を作り出すだけで、人生の最後までお金持ちになる方法を学べません。お金持ちのやり方を学んで、本当の裕福さを手に入れましょう。
著者
・お金持ち養成学校の先生
・国際的なビジネス教育会社を設立
・現在は不動産と小規模株式への投資
本の内容
資産を買おう
労働しなくても生活費が入ってくるのが本当の裕福さです。資産とは自分の財布にお金を増やすもの(知識、不動産、株等)であり、借金して買う自宅は資産ではなく財布のお金を減らす負債です。
自分への投資をしよう
自分(知識)への投資を支払いよりも優先する覚悟を持ちましょう。知識こそが最大の資産です。資産を買う時のリスクを減らすためのファイナンシャル・インテリジェンス(会計、投資、市場の理解、法律)が汎用的でお勧めです。
贅沢は資産に買わせる
贅沢品は資産から生み出された稼ぎで買いましょう。資産を手放すことにより裕福さは失われます。
感想
楽して金持ちは無理
本書では考え方や知識を身に着ければ誰でもお金持ちになれそうに書いています。ただし、この人も勉強の元手を集めるために営業成績1位になるくらいまで頑張って労働していますし、知識もや考え方も数多の失敗、損失を経て身につくものだということを忘れないようにしましょう。
今何をすべきか?
好きな会社の株を買ってみる
どんな少額でもいいので口座を開設して株を買ってみましょう。少し手間ですが、結果がどうなっても学ぶことはあると思いますし、「お金持ちのルール」でゲームに参加してみるだけでも価値はあるのではないでしょうか?
「世界標準の経営理論」入山章栄
意思決定の軸となる経営理論の集大成を3分で紹介
目次
一言紹介
長い研究を経て洗練された普遍的な経営学の理論がまとめられています。経済学、心理学、社会学を内包する経営学を学んでビジネスの羅針盤を手に入れましょう。
著者
入山 章栄
・三菱総合研究所で主に自動車メーカーや国内外政府機関のコンサルティング
本の内容
Whyに答える理論は古びない
ビジネスにおける数多の現象を説明する選び抜かれた理論(Whyの回答)であれば現象が変わっても適応できます。変化の激しい世界で全ての現象にフレームワーク(Howの回答)を用意するのは現実的ではありません。
最新の経営理論は3分野で構成
1.経済学分野
人の合理性を前提とすることにより、数字で表記、計算できるため、論理的に厳密な表記が可能な分野。主に単純な戦略などの合理的な答えを出すときに助けになる。
例:競争理論の基本、ゲーム理論、エージェンシー理論、リアルオプション等
2.心理学分野
人の心理的な側面を基にした分野。
・マクロ心理学
主に人の認知(認知心理学)を基礎にした組織の学習・変化・イノベーションについての理論を示す分野。
例:知の探索・深化、組織の記憶・知識創造、組織の進化理論、ダイナミック・ケイパビリティ等
・ミクロ心理学
個人の心理に焦点を当てることによりリーダーシップ、モチベーション、感情、意思決定などを説明する理論。
例:リーダーシップ、モチベーション、認知バイアス、意思決定、センスメイキング等
3.社会学分野
ビジネスにおける人、組織のつながり、社会性のメカニズムを示す理論
例:ソーシャルネットワーク理論群、制度理論、組織エコロジー理論、レッドクイーン理論等
考えるのは自分
理論は思考の軸でしかありませんし、どうすればいいかには直接的には答えてくれません。頭のいい人たちが考えた、「意思決定のために有益な情報」の一つとして利用しましょう。
感想
経営の教科書
網羅的に経営学の理論について記載されており、非常に濃い内容でした。内容を把握できれば、経営に関しての小難しい話をしている人達に付いていけるようになると思います。一味違うビジネスマンを目指したいなら是非読んでみてください。
しっかり読み切るのは困難
難しい数式はほぼ無く、読みやすくはなっていますが、難しく感じやすい理論が凝縮されている本書は読み手の理解力と気力が問われると感じました。完璧に読み切るよりは一回サッと読んで、何かあったときに辞書的に使うと良いかもしれません。
今何をすべきか?
目次だけでも読んでみよう
本書の目次(or 当記事の例の用語)を読んでみて、わからない単語があれば少し調べましょう。完全に理解しなくてもどんな理論が存在しているかを把握するだけでも価値はあると思います。興味が出てきたら更に読み込んでみてください。
読書発表会始めました
初めに
当記事は本の紹介ではありません。「書籍紹介」のカテゴリーでフィルタリングしていただけると書籍紹介の表示されると思います。
読書発表会について
今月から月に一回のペースで学生時代の友人と読書発表会を始めました。理由は自らへの戒めとモチベーションの維持のためです。
先日まで当ブログの更新が止まっていたことからも分かるように、私は一人で行っていると際限なくだらけてきてしまいます。そこで、今年の目標として週1冊の読書習慣を宣言した偉大な友人に相乗りさせてもらうことにしました。
私が週1冊読めるかは別として、他人の志の高い言動は励みになります。
現在、外資系コンサルで勤務している彼もブログを始めたそうなので、リンクを貼っておきます。今のところ非常に更新頻度が高いですし、私よりも皆様の参考になる経験を積んでいると思いますので、よろしければご覧ください。
外コン始めました~30歳からのキャリア開発~ (ameblo.jp)
「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」三戸政和
年間100万社が廃業する大廃業時代の生き抜き方を3分で紹介
目次
一言紹介
ハードルが高いイメージがある経営ですが、廃業が相次ぐ今だからこそ大企業での経験を生かしてビジネスシーンを支える経営者を目指しましょう
著者
三戸政和
株式会社日本創生投資 代表取締役社長。ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)でベンチャーキャピタリストとして活躍。その後、日本創生投資を創設し、中小企業に対する事業承継・再生などに関する投資を行なっている投資のエキスパート。
本の内容
起業はギャンブル
入念な準備を行っても企業の成功率は非常に低く(成功率0.3%程度)、プロの投資家でも本当に成功するかを予測することはできません。破産覚悟でやりたいことがある人以外はやめておきましょう。
経験を生かして会社を買う
あなたが大企業で仕事を通じて得てきた知識、スキル、人脈を生かして(飲食店以外の)会社を買いましょう。大企業で「勝利している」マネジメントモデルを体感しているだけでも中小企業の中では価値があります。
後継者不足の会社を狙う
国内企業の66.5%が後継者不在(2017年)であり黒字のまま倒産する会社がたくさんあります。中小企業の後継者問題をあなたが解決しましょう。
会社は資産
会社を買えば継続的な「役員報酬」、売却時の「売却代金」がそのままあなたの資産となります。資産を持って定年後も豊かな生活を送りましょう。
感想
大企業を卒業したい人向け
大企業等で管理職として働いている人向けという印象を受けました。管理職になっていない私にはまだ早いかもしれませんが、大企業→資本家への1つの手段として参考になりました。
自分のアップデートを継続
大企業勤めであれば中小企業で役立つ能力を身に着けられるという前提があるように感じました。変化の激しい現在では、大企業での経験のみでなく、自らをアップデートし続ける姿勢が必要になるかもしれないと思いました。
今何をすべきか?
他部署の人に話しかける
知識の蓄積がなければ、経営者になっても何もできません。(特に若手のうちは)他部署の情報は何もしなければ手に入りません。同期等の話しやすい人でいいので勇気を出して「最近お仕事どうですか?」と聞いてみましょう。情報に触れることがあなたのアップデートの第一歩です。
「Think Simple アップルを生み出す熱狂的哲学」ケン・シーガル
シンプル教の教祖様であるジョブズの狂信者を3分で紹介
目次
一言紹介
スティーブジョブズの歴史と共にシンプルという戦略について記されています。素晴らしいアイデアの溢れる組織を生み出すシンプルの伝道師を目指しましょう。
著者
ケン・シーガル
・12 年間スティーブ・ジョブズと広告のクリエイティブディレクターとして 仕事
・伝説のThink Different キャンペーン、iMac 命名
本の内容
シンプルさを信じる
一見簡単に見える「シンプルさこそ最強の戦略」だと信じましょう。最小限の時間や資産の消費で最高の成果を得られます。あらゆるものは勝手に複雑になりますが、妥協してはいけません。数多の優秀なアイデアすら削ぎ落としたに誇りを持ちましょう。
最小を目指せ
重要な案件こそ少数精鋭のチームにしっかりとした権限を与えましょう。プロジェクトは参加者が増えると手続きも内容も複雑になり、成果の質は低下します。アイデアを出す以外のことは最小を目指しましょう。
アイデアにひれ伏せ
プロセスではなくアイデアに従いましょう。リスクのある優れたアイデアのために全てをかけて戦いましょう。アイデアを出すための話し合いは価値がありますが、アイデアは通るプロセスが多いほど輝きを失います。
創造性を愛せ
創造性を重要視する組織を作りましょう。頭の良いい人ではなく、創造性を愛せる人を集めましょう。正式なプレゼンではなく創造的なアイデアこそ価値があります。
感想
ジョブズになる必要はない
本書で示されているジョブズの成功例は組織全体の考え方の基盤を作るのには有効な戦略ですが、サラリーマンとしてはシンプルにすることを常に選択肢に入れるくらいでいいと思いました。
取捨選択の重要性
シンプルにするためには多くのものを捨てる必要があります。この取捨選択の能力こそビジネスマンとして身につけなければならない能力だと感じました。
信じるものは世界を救う
本気で自分の正しさを信じていると思われるエピソードが多いです。何かを成し遂げるには自分が世界を変えられると信じる必要があるのかも知れません。
今何をすべきか?
シンプルと共に在れ
「短くても伝わる文章のコツ」ひきたよしあき
「伝わらない」と言われてしまう人のための本を3分で紹介
一言紹介
筆者が伝える文章を作成する時に「役に立った」と思ったノウハウが詰め込まれています。要約のコツを学んで、短くても面白い文章を目指しましょう。
著者
ひきたよしあき
博報堂スピーチライター、クリエイティブプロデューサー。NHK「クイズ面白ゼミナール」のクイズ制作などで活躍。1984年、博報堂に入社し、CMプランナー、クリエイティブディレクターとして数々のCM作品を手がける。
本の内容
要点を削り出せ
要点を避けて短い文にすることはできません。内容を削ることを恐れずに極限まで短い文章を目指しましょう。
相手の心の動きを読め
読んだ時の相手の心の動きを読み、欲しい情報を与えましょう。最後に相手を思いやる文を添えるだけでも印象がよくなります。
キャッチコピーは個人宛
キャッチコピーは読み手を具体的にイメージしましょう。誰のどんな問題を解決したいですか?情報が氾濫している時代では「自分に向けて書かれている」ものが選ばれます。
自分の中に辞書を作る
ただ伝える以上を目指すために単語の言い換え、取り入れたい名文を集めた辞書を頭の中に作りましょう。語彙、表現が豊かになり、相手に伝えやすくなります。まずは何か「面白かった」事を詳しく描写してみましょう。
感想
伝えるのが苦手な人向け
ビジネス文章に特化はしてませんが「内容を伝える」ために短くまとめる基本的なコツが記載されているので「なんかうまく伝えられない」と思っている人は読む価値があると思います。
面白くするのは難しそう
短くまとめるられる人は結構いるかも知れませんが、面白く表現することまでできている人は少ないと思います。内容を伝える以上の文章が作れる頭一つ抜けたビジネスマンになるには日々の積み重ねが必要だと感じました。
今何をすべきか?
最短で伝わる文を作ってみる
自分の業務内容について最短で伝える文章を書いてみましょう。読み直してみて、内容が伝わるか?それが魅力的に感じるか?で評価してください。いろいろな文章に対して行うことで、内容、魅力的な文章への理解が深まるかも知れません。
「マネジメント 基本と原則」P.F.ドラッカー
マネジメントマスターになるための本を3分で紹介
目次
一言紹介
マネジメントとはいかにあるべきかを様々な側面から提言している本です。理想的なマネジメントを学んで成果の出る組織を目指しましょう。
著者
P.F.ドラッカー
・マネジメントの発明者
・「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のドラッカー
・日本ではドラッカー学会がある
本の内容
マネジメントは社会的要求の実現
マネジメントとは個人の強みを最大まで生かし、社会の要求を解決する(成果を出す)ことです。組織に内在している訳ではなく企業や役所などの組織は道具に過ぎません。当然組織の成果も社会的要求に準じます。
今の成功を捨てる覚悟を
常に「われわれの事業は何であるべきか」を考えましょう。特に予算が報酬となる組織(公的機関や企業内研究機関等)は業務が淘汰されません。明日も同じ業務内容を続けるべきかを常に検証しましょう。意味のなくなった成功は失敗よりも害が大きいです。
マネージャーは成果のために尽くそう
マネージャーとは他人の能力を成果に正しく結びつける存在です。専門家の技術とそれを成果に変えられる人との通訳となりましょう。「誰が」では無く、「何が」正しいかを考えられる真摯さが必須となります。
万能な組織構造の不在
全ての組織に最適な構造は存在しません。それぞれが特有の強みと弱みを持っています。組織内部に多様な構造が存在するくらい使い分けましょう。以下に代表的な組織構造を記載します。
・職能別組織:要求される技術に基づいて分けられる組織。柔軟性に欠けるが安定性が高い。
・チーム型組織:やるべき仕事に基づいて分けられる組織。柔軟性に富むが、大規模な運営が困難。
・分権型組織:権限と責任に応じて分けられる組織。大きな組織でも柔軟性が確保できるが、明確に分離するのが困難であるため成果の評価が難しくなりやすい。
感想
理想の上で嘆く経済学者
組織構造の探求
組織構造に対する分類は様々な考え方があるようです。組織構造について考えるときには本書に記載があるものだけでなく、他の考え方も学ぶべきだと感じました。
上に立つ者の考え
ある程度権限を持った時に特に重要になる内容だと感じました。組織を管理する立場になる可能性のある人には是非読んで欲しいです。
今何をすべきか?
組織に思いをはせる
自分の所属している組織について考えるのは難しいですが、権限と責任を知ることが自分や組織の仕事を知ることだと思います。自分がどんな組織のどこにいるのか考えてみましょう。組織の中にいると目標を確認する機会は多いですが、権限と責任の範囲は意識しないと見えてこないかも知れません。